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強制ではないことの意味を考える
1、「朝鮮人強制連行の嘘」という嘘

 今日、「朝鮮人強制連行の事実はない」「朝鮮人強制連行は虚構である」といった宣伝が無視できない影響力を持つようになってしまった。そうしたなかで、戦後補償問題の解決や植民地支配の反省確立の活動に関わる人びとには、しばしば「強制連行はあったのか、なかったのか」との質問が寄せられることになる。この問いに答えるとするならば、「朝鮮人強制連行はあった」である。この答えの根拠となる歴史研究、関係者の証言は多数存在する。…
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戦時動員とは何か、なぜ問題か
―「国家による強制」の形式的不在が意味するもの―
1、問題意識と課題―「強制性さがし」の限界―

 ここのところ、慰安婦問題や朝鮮人強制連行について、様々な議論が行われている。筆者も男性の朝鮮人労働者の日本内地への連行の研究を少々行い、書籍もまとめたこともあるためか、解説を求められることがある。まだまだ研究が不足しており、今後明らかにすべき点が残されている―しかしその割には研究する人が少ない―問題に関心が集まることは歓迎すべきことである。…
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戦後日本に残留した朝鮮人被動員者数とその背景について
PDFファイルです。 こちらから
法と政策から見た朝鮮人被動員者の位置
 以下の文章は、2012年4月7日に東京大学駒場Tキャンパスで開かれた「第5回強制動員真相究明全国研究集会」での報告をもとに作成した原稿です。

1、問題の所在

 1939年から1945年にかけて行われた、労務動員実施計画・国民動員実施計画(以下、この両者を動員計画と記す)に基づく朝鮮半島での日本内地送出のための要員確保はしばしば強制連行と言われてきた。また、配置先の労働も暴力的で過酷なものであり、奴隷労働に近いケースが見られたため、強制労働という言い方がなされることが多い。…
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